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CML治療の変遷と展望
近年、CMLについての研究が進み、病気の仕組みがわかってきた結果、腫瘍細胞の特徴を利用した新しい治療薬が次々に開発されました。現在の標準的な治療法は分子標的治療薬を服用することですが、このコーナーでは、これまでの治療の変遷を振り返り今後の展望についてまとめています。
現在のCML治療

CMLはかつて治療が非常に難しい病気のひとつでしたが、2001年の分子標的治療薬の登場で、CMLの治療はがらりと変わりました。分子標的治療薬とは、病気の原因となっている場所や物質をターゲット(標的)にしてその働きを止めてしまうものです(よくわかる!CML CMLの治療法)。CMLの分子標的治療薬はCMLの原因となっているBCR-ABL蛋白の働きを抑える薬で(図)、「チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)」といいます。
2018年8月現在、わが国で認められている分子標的治療薬(TKI)は5種類あり、そのうちの2種類は、他のTKIが効かない、あるいは副作用が強くて使えない場合に限って服用することができる薬です。それぞれの薬には特徴がありますので、患者さんの年齢や生活状況、合併症、他に飲んでいる薬などを考慮して、主治医と服用する薬を決めていきます。
薬の副作用が現れたり、効き目が不十分な場合は、他のTKIが有効な場合がありますので、切り替えて治療を続けていきます。また、薬が効いている場合でも服用をやめてしまうと白血病細胞が増えてくる可能性が否定できませんので、薬は原則として生涯飲み続けることになります。

監修:藤澤 信先生(横浜市立大学附属市民総合医療センター 血液内科 部長)

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