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河田 純一 さん②

自分の経験が他の方にも役立つように

CMLを発症した当時の自分を振り返ってみると、いつ終わりがあるかまったく見通しが立たないまま治療を続けるのはつらいものでした。ただ、臨床試験などで新しい治療目標に通じる道筋が見えてきたということなので、他の患者さんには、今本当に頑張って欲しいと思います。薬を飲んでいれば副作用の出方には個人差がありますし、日常生活を送っているとつい薬を飲み忘れてしまうこともあると思いますが、がんであることに変わりはないですから、服薬をきちんと続けていくことを第一に考えて欲しいと思います。薬で治療を続けていくうえでは、その副作用やリスクに向き合わなければならないので、主治医とは治療のことを継続的に話し合えるように、コミュニケーションを大切にしていただきたいと思います。
今は正直、寛解状態であることもあって、自分がCMLの患者であることを徐々に忘れ始めているところがあります。服薬を中止してから身体が楽になったことも大きいですし、2年半以上、分子遺伝学的再発をしていないので、「そろそろ大丈夫かな」という安心感もあるからだと思います。
そのように、今、病気にとらわれずに生きられることがうれしい一方で、大学生で発症して約10年間治療を続けてきたことで人生にブランクがあると考えると、これからも、がんになったことを何度も思い出して生きていかざるを得ないな、とは思います。ただ、それをどうとらえるかは自分次第、この経験が自身の人生にとって何らかの形で役に立つことはあるし、それだけでなく、自分が今まで経験してきたことを、患者会の活動などで他の方のためにも役立てられればという思いが強くあります。
また仕事面では30代で大学院に進学し、博士課程後期までいった時、「研究者としてやっていけるように」と決意を新たにしたので、研究に関しても早く業績を上げて、しっかりと大学で教えられるように日々精進していくことを目標にしています。

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