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小林 淳子 さん

甥からの言葉「memento mori」

CMLと診断されたことについては、親戚にも特に話すつもりはありませんでした。しかし息子から、隠さずに話した方がいいと勧められ、メールや電話などで伝えることにしました。白血病の女優さんをイメージして「美しい人がなる病気ですね」などと言い、みなさん優しく、ユーモアを交えて受け止めてくれました。
今も心に残っているのは、甥がメールで送ってくれた「memento mori(メメント モリ)」(やがて人はこの世を去るという意味のラテン語)という言葉です。それまで、ものごとに感謝して生きてきた私ですが、このmemento mori、つまり、誰もがいつかは死ぬ、という考えを受け入れたら、物や人など一つひとつの輪郭がはっきりしてきて、さらに世界がまぶしく見えてきたのです。
CMLの主治医に、余命について尋ねたとき、重くも軽くもなく「5年ですね」と歌うように言われました。絶妙でしたね。例えば交通事故で突然命がなくなってしまうこともあるとすれば、5年も命をいただけるなら、日々「大切に、大切に」生きて行こうという気持ちになりました。なにしろこのCMLという病気は原因がわからず、誰のせいにもできないわけですから、ギフトなんだ、何か意味があることなんだ、と思ったのです。

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